榮耀えいえう)” の例文
新字:栄耀
自分は贓品買ぞうひんかひの大罪を許して貰つて、ぬく/\と榮耀えいえうを續けてゐる、麹町六丁目の櫻屋六兵衞一家。
なん商人あきうど女房にようばうみせからくるま乘出のりだすは榮耀えいえう沙汰さた御座ござります、其處そこらのかどからいほどに直切ねぎつてつてまゐりましよ、これでも勘定かんぢやうつてますに、と可愛かあいらしいこゑにてわらへば
うらむらさき (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
痩せても枯れても大瀧清左衞門は武士の端くれ、娘を妾手掛にして、榮耀えいえうをしようとは夢にも思はぬ。一ヶ月ほど前に用人の近藤幾馬が來た時は、うんと耻かしめて追つ拂つたが——