楽堂がくどう)” の例文
旧字:樂堂
それをまた、陪席ばいせきの来賓はみな、おかしげに眺め合って、しばしば、楽堂がくどう胡弓こきゅうふえの音も、耳に忘れるばかりな歓声だった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大正五年十一月六日 恵那えな中津川に小鳥狩を見る。四時庵にて。島村久、富岡俊次郎、田中小太郎、清堂、零余子れいよし、はじめ、泊雲、楽堂がくどう同行。
五百句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)
ツイこの間新聞を賑わした法政大学の騒動の時、教授の一人である山崎楽堂がくどう氏が喜多文子きたふみこ五段の紹介か何かで単身、頭山翁を渋谷の自宅に訪問した。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
楽堂がくどうの舞踏談など面白く候。
漱石氏と私 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)