楚辞そじ)” の例文
そうしたものを『荀子じゅんし』には反辞といっており、『楚辞そじ』には乱といっているが、反歌は反辞をそのまま真似た名称であろう。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
その他『礼記らいき』に「茝蘭ヲ佩帨はいぜいス」と言い、また「諸侯ハ薫ヲ贄トシ大夫ハ蘭ヲ贄トス」と書き、『楚辞そじ』に「秋蘭(同名あり)ヲギテ以テ佩ト為ス」
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
楚辞そじや、小説にうき身をやつす身や、お身は近よれぬわのう。霜月・師走の垣毀雪女かいこぼちおなごじゃもの。——どうして、其だけの女子おみなごが、神隠しなどに逢おうかい。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
惸独けいどくにして不羣ふぐんなりと楚辞そじにあるが寒月君は全く明治の屈原くつげんだよ
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
とぎれて聞える鐘の声は屈原くつげんが『楚辞そじ』にもたとえたい。
鐘の声 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
白髪遺臣読楚辞 白髪はくはつ遺臣いしん楚辞そじめるを〕
西瓜 (新字新仮名) / 永井荷風(著)