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棹
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ざお
ふりがな文庫
“
棹
(
ざお
)” の例文
見れば前髪の若者自身が、
水馴
(
みな
)
れ
棹
(
ざお
)
を取って、頻りと止める船頭や客を尻目に、ぐいぐいと棹の水を切ってこなたの岸へ船を突き進めて来るのであった。
宮本武蔵:04 火の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
矢橋
(
やばせ
)
の渡し舟の船頭があやつるさばきあざやかな
水
(
み
)
なれ
棹
(
ざお
)
から身をかわして、瀬田の橋の方へ泳いでいくと、こんどは橋番からなんどもなんども追いたてられたのです。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
木の枝にかけわたした竹
棹
(
ざお
)
に
蔓
(
つる
)
がまきついて、
唐茄子
(
とうなす
)
が二ツなっていた。
旧聞日本橋:12 チンコッきり
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
“棹”の意味
《名詞》
(さお)枝葉を取り去って作られた竹の細長い棒。cf.竿。
(さお)舟をこぐ道具で岸辺や水底に突っ張って舟を進ませる長い棒。
(さお)三味線の同から上の、弦を張った長い部分。転じて、三味線。
(さお)箪笥(たんす)・長持(ながもち)などにさしてかつぐ棒。
(出典:Wiktionary)
棹
漢検1級
部首:⽊
12画
“棹”を含む語句
水棹
太棹
釣棹
棹立
竹棹
棹取
水馴棹
物干棹
長棹
黐棹
干棹
舟棹
棹石
十棹
三棹
一棹
二棹
細棹
継棹
間棹
...