“水馴棹”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みなれざお77.8%
みなれざを22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あちらをひとり泳ぎをはじめている水馴棹みなれざおの形を見つめて、ぼんやりと立っていましたが、やがて、その面に、自暴やけに似たような冷静さが取戻されて来て
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
眠元朗は纜をといてから、舟を渚から少しずつすべり出させた。引き波の隙間をねらって、舟はふうわりと白い鴨のように水の上を辷った。眠元朗は水馴棹みなれざおった。
みずうみ (新字新仮名) / 室生犀星(著)
ほのかに笑まひぬ、水馴棹みなれざを
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
力をふるふ水馴棹みなれざを
藤村詩抄:島崎藤村自選 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)