“根城”の読み方と例文
読み方割合
ねじろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただ東南の間に、ほそき一径の坂路はんろを見るのみ。元弘の年、廷尉正成のおこす所にして、南河内十七城の根城ねじろとなす。〔河内志〕
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いま本所の化物屋敷に根城ねじろを置いているから、近く左膳を頭に彼らの一味が来襲するに相違ないといましめて、いまだに放れ駒のように
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
根城ねじろとしていた六天山塞を焼きはらって、かれらは解散したのであろうか。いやいや、そうは思われぬ。あの執念しゅうねんぶかい四馬剣尺のことだ。
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)