“校倉”の読み方と例文
読み方割合
あぜくら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
またくらのようなものは、おほくは今日こんにち奈良なら正倉院しようそういん御倉おくらなどにるような、みあはせた校倉あぜくらといふものであつたとおもはれます。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
氷霧に蝕む北方の屋根に校倉あぜくら風の憂愁を焚きあげて、屠られた身の影ともない安手の虚妄をみてとつたいま、なんと恐ろしいものだけだらうか。
逸見猶吉詩集 (新字旧仮名) / 逸見猶吉(著)
だが、維新の廃仏騒ぎには、宮司の機転で、宝物の全部を、紅葉谷の校倉あぜくらに深く隠蔽いんぺいして、あの全国的な災害から、危うくのがれたものだとある。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)