柳剛流りゅうごうりゅう)” の例文
柳剛流りゅうごうりゅう猛者もさ湧井わくい道太郎と、悪鬼のように斬ってかかる孫兵衛の死にもの狂いに、さしもの弦之丞、刻一刻と苦闘に迫っている。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いずれも力のはいる見物みもので、三十余組の勝負に時はようやく移って正午に一息つき、日のようやく傾く頃、武州高槻たかつき柳剛流りゅうごうりゅう師範あま某と
柳剛流りゅうごうりゅうをよく使うことで、斯道しどうのものに相当な敬意を払われている湧井道太郎わくいどうたろう——四、五日まえに、柳川の使者についてきて徳島城にいあわせた。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
足をねらうは柳剛流りゅうごうりゅうに限る。少年は真影流しんかげりゅうに見る人の形。
孫兵衛も、三位卿も、柳剛流りゅうごうりゅうの使い手、道太郎も、それを知って、ひとしく心強く感じた。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)