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柔軟
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やわらか
ふりがな文庫
“
柔軟
(
やわらか
)” の例文
家内は一人ずつ寝巻に着
更
(
か
)
えさせた。下女はまた、人形でも抱くようにして、
柔軟
(
やわらか
)
なお繁の
頬
(
ほお
)
へ自分の紅い頬を押宛てていた。
芽生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
イギリス
旦那
(
マスター
)
の「
文明履物
(
かわぐつ
)
」のようなチョコレート色の皮膚と、
象牙
(
ぞうげ
)
の眼と、
蝋引
(
ろうび
)
きの歯、
護謨
(
ごむ
)
細工のように
柔軟
(
やわらか
)
な弾力に富む彼女らの yoni とは
ヤトラカン・サミ博士の椅子
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
柔軟
(
やわらか
)
な、
艶
(
つや
)
の
可
(
い
)
い髪は見た事がないってね、——
死骸
(
しがい
)
を病院から引取る時も、こう横に抱いて、看護婦が二人で担架へ移そうとすると、背中から、ずッとかかって
陽炎座
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
スチームはムンムンするほど部屋を温めて居り、肘掛椅子は実に
柔軟
(
やわらか
)
くフカフカしている。
深夜の市長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
それはいくらかその重みで、荷になるような気がしましたが、地質の
柔軟
(
やわらか
)
さはもとのままに残っていました。彼は小さなメアリゴウルドが
縁取
(
ふちどり
)
をしてくれたハンカチを取り出しました。
ワンダ・ブック――少年・少女のために――
(新字新仮名)
/
ナサニエル・ホーソーン
(著)
▼ もっと見る
働き者だとか、気性
勝
(
まさ
)
りだとか言われて、男と戦おうとばかりするような
毅然
(
しゃんと
)
した女よりも、反って涙脆い、
柔軟
(
やわらか
)
な感じのする人の方が好ましい。快活であれば
猶
(
なお
)
好い。
刺繍
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
下女は人形でも抱くようにして、
柔軟
(
やわらか
)
なお繁の頬へ自分の紅い頬を押宛てていた。
家:01 (上)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
“柔軟”の意味
《名詞》
柔軟(じゅうなん)
しなやかなこと。柔らかなこと。また、そのようなさま。
考え方などに融通がきき硬直していないこと。
(出典:Wiktionary)
柔
常用漢字
中学
部首:⽊
9画
軟
常用漢字
中学
部首:⾞
11画
“柔軟”で始まる語句
柔軟性