トップ
>
柔軟
>
やはらか
ふりがな文庫
“
柔軟
(
やはらか
)” の例文
吾は猶五形を殖やすべし、五形の枕は最も
柔軟
(
やはらか
)
に頭ざはり善しと君ののたまひしかば。汝も金仙花を
減
(
へら
)
して蒲公英を増しては如何に。
花枕
(旧字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
その次には
柔軟
(
やはらか
)
な、無論引きしまつた唇、その次には中程の下にきゆつとくぼみのあるしつかりした顎、無論黒色の顎髯が要る。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
一概に田舍言葉と言ひますけれども、鄙びた言葉づかひが
柔軟
(
やはらか
)
に働いて東京言葉では言ひ表はせないやうな微細な
陰影
(
かげ
)
までも言ひ表はせるのが有ります。
幼き日:(ある婦人に与ふる手紙)
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
と、とのさまは
今
(
いま
)
の
二合
(
にがふ
)
で、
大分
(
だいぶ
)
御機嫌
(
ごきげん
)
。ストンと、いや、
床
(
ゆか
)
が
柔軟
(
やはらか
)
いから、ストンでない、スポンと
寢
(
ね
)
て、
肱枕
(
ひぢまくら
)
で、
阪地到來
(
はんちたうらい
)
の
芳酒
(
うまざけ
)
の
醉
(
ゑひ
)
だけに、
地唄
(
ぢうた
)
とやらを
口誦
(
くちずさ
)
む。
雨ふり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
人通りの少い靜かな柳のかげで、
雪袴
(
ゆきばかま
)
のやうなものを穿いた少年が
柔軟
(
やはらか
)
な身體を種々に動かして見せた。兩足で首を挾む、
逆
(
さかさ
)
に
蜻※返
(
とんぼがへ
)
りする、自由自在にやりました。
幼き日:(ある婦人に与ふる手紙)
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
透
(
す
)
きては深く
柔軟
(
やはらか
)
き
若菜集
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
“柔軟”の意味
《名詞》
柔軟(じゅうなん)
しなやかなこと。柔らかなこと。また、そのようなさま。
考え方などに融通がきき硬直していないこと。
(出典:Wiktionary)
柔
常用漢字
中学
部首:⽊
9画
軟
常用漢字
中学
部首:⾞
11画
“柔軟”で始まる語句
柔軟性