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柔軟
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じゅうなん
ふりがな文庫
“
柔軟
(
じゅうなん
)” の例文
なおその上にもう一つ、彼の詩的人生観に一層の深まりや
柔軟
(
じゅうなん
)
な
屈折
(
くっせつ
)
を
与
(
あた
)
えたものとして、彼の生れや育ちの事情も忘れてはなりますまい。
「はつ恋」解説
(新字新仮名)
/
神西清
(著)
ただ、彼には顔淵の受動的な
柔軟
(
じゅうなん
)
な才能の良さが全然
呑
(
の
)
み込めないのである。第一、どこかヴァイタルな力の欠けている所が気に入らない。
弟子
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
その時の、あなたの
瞳
(
ひとみ
)
の
柔軟
(
じゅうなん
)
な美しさは、今も目にあります。「笑って」といったら、ほんとに、あなたはにっこり笑った。
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
するようになってから常に春琴の
皮膚
(
ひふ
)
が世にも
滑
(
なめら
)
かで
四肢
(
しし
)
が
柔軟
(
じゅうなん
)
であったことを左右の人に
誇
(
ほこ
)
って
已
(
や
)
まずそればかりが唯一の老いの
繰
(
く
)
り
言
(
ごと
)
であったしばしば
掌
(
てのひら
)
を
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
生ぬるい水中へぎゅーんと五体がただ一つの勢力となって
突入
(
とつにゅう
)
し、全
皮膚
(
ひふ
)
の全感覚が、重くて自由で、
柔軟
(
じゅうなん
)
で、緻密な液体に
愛撫
(
あいぶ
)
され始めると何もかも忘れ去って
渾沌未分
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
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しかもあくまでその態度は
柔軟
(
じゅうなん
)
でまた神妙なため
私本太平記:05 世の辻の帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“柔軟”の意味
《名詞》
柔軟(じゅうなん)
しなやかなこと。柔らかなこと。また、そのようなさま。
考え方などに融通がきき硬直していないこと。
(出典:Wiktionary)
柔
常用漢字
中学
部首:⽊
9画
軟
常用漢字
中学
部首:⾞
11画
“柔軟”で始まる語句
柔軟性