“林和靖”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りんかせい50.0%
りんなせい50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
破れたまがきの前に座して野菊と語った陶淵明とうえんめいや、たそがれに、西湖せいこの梅花の間を逍遙しょうようしながら、暗香浮動の趣に我れを忘れた林和靖りんかせいのごとく、花の生まれ故郷に花をたずねる人々である。
茶の本:04 茶の本 (新字新仮名) / 岡倉天心岡倉覚三(著)
つい近年、徳川家の手代てだい大久保長安おおくぼながやすが、奈良奉行所を設けた一廓も近くであるし、中華の帰化人で林和靖りんなせいの後裔だという者が店をひらいた宗因饅頭そういんまんじゅうもよく売れるとみえ、池へ向って店をひろげている。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)