まが)” の例文
哀公問いて曰く、何為いかんせば則ちたみ服せん。孔子こたえて曰く、なおきを挙げて、これをまがれる(人の上)にけば、則ち民服せん。(為政いせい、一九)
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
いかなればかくまがれる世ぞ。身は良人おっとを恋い恋いて病よりも思いに死なんとし、良人はかくもおもいて居たもうを、いかなれば夫妻の縁は絶えけるぞ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
よく言ふ天狗の股を裂くと言ふ伝へも、身体授戒の記憶のまがつて伝つてゐるものらしい。
れ三宝にりまつらずば、何を以てかまがれるをたださむ。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
こたえて曰く、政は臣を選ぶにあり。季康子きこうし政を問う。なおきを挙げてこれをまがれる(人の上)にけば、すなわち枉れる者なおからん。康子盗をうれう。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)