板台はんだい)” の例文
板台はんだいになざるたずさえて出入する者が一々門番に誰何すいかされ、あるいは門を出入するごとに鄭重ていちょう挨拶あいさつされるようになれば、商売はうるさくなりはせぬか。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
西風が毎日のように関東平野の小さな町に吹きあれた。乾物屋かんぶつやの店には数の子が山のように積まれ、肴屋さかなやには鮭が板台はんだいの上にいくつとなく並べられた。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)