朴齒ほうば)” の例文
新字:朴歯
醫者いしや特別とくべつ出來事できごとがなければくるまにはらないので、いつも朴齒ほうば日和下駄ひよりげたみじか體躯からだをぽく/\とはこんでく。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「それに伊八の家の軒下に朴齒ほうばの跡があつた。按摩でもなきやあんなものは穿かない」
その顏には、さすがにためらひのない驚きと、喜びの色がみなぎります。此間にも平次が、伊八の家の軒下を見ると、昨夜からの小雨でしめつた土の上へ朴齒ほうばの跡が二つ三つ附いて居ります。