“朴々”の読み方と例文
読み方割合
ぼくぼく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いわば人生も生活も技術家としてコースが定められた人たちなので、朴々ぼくぼくとしていずれも胆汁質たんじゅうしつの青年に見えた。
金魚撩乱 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
嵯峨の屋は今は六十何歳の老年でマダ健在であるが、あのムッツリした朴々ぼくぼくたる君子がテケレッツのパアでステテコ気分を盛んに寄宿舎にあふらしたもんだ。
二葉亭余談 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
どんな感情を示す場合にも野の木のようにどこか朴々ぼくぼくとして簡単に生え切りのところがあり、言葉も、理論や抽象を借りなければ説明し切れないほどの複雑な内容は盛り得ませんでした。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)