“末家”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ばつけ33.3%
ばっけ33.3%
まっけ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
多紀氏ではこの年二月十四日に、矢の倉の末家ばつけ茝庭さいていが六十三歳で歿し、十一月にむこう柳原やなぎはらの本家の暁湖が五十二歳で歿した。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
つつみは昔は郊外にあった陶郷と思えるが、今は仙台市の一部に加えられた。伊達だて藩は大きく昔は他にも窯場をっていたが、山の目焼、切込きりこみ焼、畑山はたやま焼、末家ばっけ焼等いう名のみ残ってことごとく絶えた。
現在の日本民窯 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
この話をして間もなく、お父様の心安くしていらっしゃる安中あんなかという医者が来て、或る大名華族の末家まっけの令嬢を貰えと勧めた。令嬢は番町の一条という画家の内におられる。
ヰタ・セクスアリス (新字新仮名) / 森鴎外(著)