曲解きょっかい)” の例文
実業家がそのぎょうにつくに、個人の利益をむねとして差支さしつかえないと断言するについても、読者の曲解きょっかいなきことをせつに望む。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
父も頭がボヤ/\していますから妻の曲解きょっかいをそのまゝ信用して、家庭が大切か? 会社が大切か? さあ、何うだ? そんな会社はやめてしまえと申しました。父は言い出すと後へ引きません
秀才養子鑑 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
注釈者たちが紫の上のことにしているのは曲解きょっかいなのである。
批評が客観的きゃっかんてきであるものならば矯正きょうせいされる望みもあるが、多くは主観的しゅかんてきで批評する人が始めより曲解きょっかいする精神でかかるのであるゆえ、どれほど反対の証拠を挙げてもなかなか心機一転しない。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
と三輪さんは団さんの曲解きょっかいを鵜呑みにして学殖がくしょくてらった。
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)