ゆっ)” の例文
「まだ九時前だね。よろしい、——君はお家へ電話をかけて、妹さんは此方こっちへ泊ることになったと知らせてあげるんだ。お母さんに心配をかけると不可いかんからな、それが済んだらゆっくり寝て宜しい」
亡霊ホテル (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「その海狼ふたりにお前さんは巻きこまれただ、それで生命いのちのあったのは不思議と云う外はねえ、まあゆっくり養生なさるがいだ」老漁師の話を聞いて龍介は今更ながら、海狼ふたりの恐ろしさに身をふるわせた。
骸骨島の大冒険 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)