昇殿しょうでん)” の例文
けれどどういうものか、あまりくらいすすまないで、いつまでもただの近衛このえ武士ぶしで、昇殿しょうでんといって、御殿ごてんの上にのぼることをゆるされませんでした。それであるとき
(新字新仮名) / 楠山正雄(著)
さきに、昇殿しょうでんをゆるされ、位記いきでは、途上の牛車くるまもはばかりない身分である。ふっくらと、ふくら雀のように袖をひらいて、彼は牛車の中であぐらしていた。
それはかれが、武者の分際で、ただひとり、昇殿しょうでんをゆるされているという一事にあった。