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日蔭町
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ひかげちょう
ふりがな文庫
“
日蔭町
(
ひかげちょう
)” の例文
日蔭町
(
ひかげちょう
)
の
寄席
(
よせ
)
の前まで来た私は、突然一台の
幌俥
(
ほろぐるま
)
に出合った。私と俥の間には何の
隔
(
へだた
)
りもなかったので、私は遠くからその中に乗っている人の女だという事に気がついた。
硝子戸の中
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
種彦は
今日
(
きょう
)
しも老体の身に六月
大暑
(
だいしょ
)
の日中をもいとわず、
予
(
かね
)
てより
御目通
(
おめどお
)
りを願って置いた
芝
(
しば
)
日蔭町
(
ひかげちょう
)
なる
遠山左衛門尉様
(
とおやまさえもんのじょうさま
)
の御屋敷へと人知れず
罷
(
まか
)
り越したのである。
仔細
(
しさい
)
というは
外
(
ほか
)
でもない。
散柳窓夕栄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
「じき其処なの、
日蔭町
(
ひかげちょう
)
の古着屋なの。」
二少女
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
「此処は東京なら
日蔭町
(
ひかげちょう
)
か
柳原
(
やなぎわら
)
です」
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
実は今日さる処まで暑中見舞に出掛けたところ途中でお店の
若衆
(
わかいしゅう
)
に行き
逢
(
あ
)
い
堀田原
(
ほったわら
)
の先生が
日蔭町
(
ひかげちょう
)
のお屋敷へしかじかとのお話を聞き、
私
(
わし
)
も早速先生の御返事が聞きたさに急いでやって来ましたのさ。
散柳窓夕栄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
日
常用漢字
小1
部首:⽇
4画
蔭
漢検準1級
部首:⾋
14画
町
常用漢字
小1
部首:⽥
7画
“日蔭町”で始まる語句
日蔭町物