“断簡零墨”の読み方と例文
読み方割合
だんかんれいぼく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかしそれはかくも、さういふ断簡零墨だんかんれいぼくを近代語に訳したものを見ると、どれもこれも我我にはお馴染なじみの思想ばかりである。
澄江堂雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
事武蔵に関する限りどんなくだらない物でも、断簡零墨だんかんれいぼく、心にとめて五回や十回の応戦には尽きないだけの論駁ろんばくを持とうと願っていたのである。ところが、先へ死んでしまった。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
断簡零墨だんかんれいぼくといえども、また以て彼が文武の全才たるを知るべし。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)