トップ
>
断切
>
ちぎ
ふりがな文庫
“
断切
(
ちぎ
)” の例文
旧字:
斷切
その爪の切入るごとに、巌はもろくぼろぼろと欠けて、喰い入り喰い入り、見る内に
危
(
あやう
)
く一重の皮を残して、まさに
断切
(
ちぎ
)
れて逆さまに飛ばんとする。
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
十歳
(
とお
)
ばかりの男の子に手を引かれながら、よぼ/\して遣ってまいり、ぼろ/\した
荒布
(
あらめ
)
のような
衣服
(
きもの
)
を着、肩は裂け袖は
断切
(
ちぎ
)
れ、恐しい
形
(
なり
)
をして居ります。
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
雨の音が一きわ騒がしくなって、風が煙突に
呻
(
うな
)
り、
庭園
(
にわ
)
の方では木の枝の
断切
(
ちぎ
)
れて飛ぶ音がする。それに、猟犬どもが
間断
(
ひっきり
)
なしに吠え立てるので、
暴風雨
(
あらし
)
の叫びや樹々の軋る音も
気圧
(
けお
)
されるくらいだ。
犬舎
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
断
常用漢字
小5
部首:⽄
11画
切
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
“断”で始まる語句
断
断崖
断念
断乎
断末魔
断食
断然
断片
断々
断腸