斬棄きりす)” の例文
もし又、否やを申す者があるならば、一品宮様の御罰までもない。身共がこの和尚と同様に一刀の下に斬棄きりすてる役柄故、左様さよう心得よ
名娼満月 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
主人はハツタと睨附ねめつけ、「畜生よ、男は一刀に斬棄きりすてたれど、おのれにはむやうあり」とのゝしり狂ひ、あきれ惑ふお村の黒髪をりて、廊下を引摺ひきずり縁側に連行つれゆきて、有無を謂はせず衣服を剥取はぎと
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)