料簡方りょうけんがた)” の例文
けれどもこの眼はつぶれてもさほど苦しいとは存じません。ただ両方の眼が満足に開いている癖に、ひと料簡方りょうけんがたが解らないのが一番苦しゅうございます
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それで報酬はどうかというと一日一回三枚半で、一月が七円五十銭である。そこで活字が嬉しいから、三枚半で先ず……一回などというしからん料簡方りょうけんがたのものでない。
つめたり、かみなかかおめたり、気狂きちがいじみた真似まねをしちゃァ、いい気持きもちになってるようだが、むしのせえだとすると、ちとねんがいりぎるしの。どうも料簡方りょうけんがたがわからねえ
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)