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斑竹
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はんちく
ふりがな文庫
“
斑竹
(
はんちく
)” の例文
七斤は象牙の吸口と白銅の雁首の附いている六尺余りの
斑竹
(
はんちく
)
の煙管を手にして、頭を
低
(
さ
)
げてぶらぶら歩いて来た。
風波
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
わたしは
斑竹
(
はんちく
)
の
榻
(
とう
)
に腰をおろし燭をかざして四方の壁に掛けてある
聯
(
れん
)
や
書幅
(
しょふく
)
の詩を眺めた。
雨瀟瀟
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
内庭の向うを覗くと、なるほど、
斑竹
(
はんちく
)
のすだれ越しに、
花瓶
(
かびん
)
の花、四
幅
(
ふく
)
の
山水
(
さんすい
)
の
掛軸
(
かけじく
)
、
香卓
(
こうたく
)
、
椅子
(
いす
)
などが
透
(
す
)
いてみえる。——
燕青
(
えんせい
)
は
禿
(
かむろ
)
の女の子の手へ、そっとおかねを握らせた。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
若者は襟を取られたまま、
斑竹
(
はんちく
)
の笛をふり上げて、横払いに相手を打とうとした。が、素戔嗚は手もとを
緩
(
ゆる
)
めるまでもなく、遊んでいた片手を動かして、苦もなくその笛を
扭
(
ね
)
じ取ってしまった。
素戔嗚尊
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
美しい顔、
燦
(
きら
)
びやかな勾玉、それから口に当てた
斑竹
(
はんちく
)
の笛——相手はあの
背
(
せい
)
の高い、風流な若者に違いなかった。彼は勿論この若者が、彼の野性を軽蔑する敵の一人だと云うことを承知していた。
素戔嗚尊
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
するとそこへもう一人の若者が、
斑竹
(
はんちく
)
の
笛
(
ふえ
)
を帯へさして、ぶらりと山を下って来た。それは部落の若者たちの中でも、最も精巧な勾玉や
釧
(
くしろ
)
の所有者として知られている、
背
(
せい
)
の高い
美貌
(
びぼう
)
の若者であった。
素戔嗚尊
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
斑
常用漢字
中学
部首:⽂
12画
竹
常用漢字
小1
部首:⽵
6画
“斑竹”で始まる語句
斑竹山房