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敗荷
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はいか
ふりがな文庫
“
敗荷
(
はいか
)” の例文
蓮の実とか、
敗荷
(
はいか
)
とかいう季寄本位の観念を離れて、秋天の下にいよいよ青い蓮葉を見る。そこに元禄の句の自然なところがある。
古句を観る
(新字新仮名)
/
柴田宵曲
(著)
敗荷
(
はいか
)
、ああ敗荷よ。さながら人を呼ぶ如く心に叫んで、自分はもはや
随分
(
ずいぶん
)
歩きつかれていながらも、広い道を横切り、石段を下りて、また石橋を渡った。
曇天
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
八幡の駅の改札口を出て、小さい旅行鞄を左の手に、毛布を右の手に抱えて
田圃
(
たんぼ
)
の方へ出た。このあたりには、広々と
敗荷
(
はいか
)
の池が続いていた。これから、どこへ行こうという目あてもない。
みやこ鳥
(新字新仮名)
/
佐藤垢石
(著)
私は毎年の秋
竹
(
たけ
)
の
台
(
だい
)
に開かれる絵画展覧会を見ての帰り道、いつも
市気
(
しき
)
満々
(
まん/\
)
たる出品の絵画よりも、
向
(
むかう
)
ヶ
岡
(
をか
)
の
夕陽
(
せきやう
)
敗荷
(
はいか
)
の池に反映する天然の絵画に対して杖を
留
(
とゞ
)
むるを常とした。
水 附渡船
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
私は毎年の秋
竹
(
たけ
)
の
台
(
だい
)
に開かれる絵画展覧会を見ての帰り道、いつも
市気
(
しき
)
満々たる出品の絵画よりも、
向
(
むこう
)
ヶ
岡
(
おか
)
の
夕陽
(
せきよう
)
敗荷
(
はいか
)
の池に反映する天然の絵画に対して杖を
留
(
とど
)
むるを常とした。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
敗
常用漢字
小4
部首:⽁
11画
荷
常用漢字
小3
部首:⾋
10画
“敗”で始まる語句
敗
敗北
敗頽
敗亡
敗軍
敗徳
敗績
敗滅
敗者
敗戦