“敏馬(みぬめ)” の例文
一首の意は、〔玉藻かる〕(枕詞)摂津の敏馬(みぬめ)を通(とお)って、いよいよ船は〔夏草の〕(枕詞)淡路の野島の埼に近づいた、というのである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
妹(いも)と来(こ)し敏馬(みぬめ)の崎をかへるさに、ひとりし見れば涙ぐましも。妻と一緒に来た事のある敏馬の崎を帰り途に一人で通つて見ると、涙ぐましい……(朗読)同じく。
浮標 (新字旧仮名) / 三好十郎(著)
玉藻(たまも)かる敏馬(みぬめ)を過(す)ぎて夏草(なつくさ)の野島(ぬじま)の埼(さき)に船(ふね)ちかづきぬ 〔巻三・二五〇〕 柿本人麿
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
妹(いも)と来(こ)し敏馬(みぬめ)の埼(さき)を還(かへ)るさに独(ひとり)して見(み)れば涙(なみだ)ぐましも 〔巻三・四四九〕 大伴旅人
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)