政岡まさおか)” の例文
なぜむやみにしつこく笑うのか、なぜそんな訳から娘を殺すのか、政岡まさおかはなぜ幕をいたずらになが引かせるのかなど思う事さえある。
めでたき風景 (新字新仮名) / 小出楢重(著)
ご存知の如く仙台の伊達藩だてはんのお家騒動らしいものを扱った芝居で、つつじヶ岡おかの近くに政岡まさおかの墓と称せられるものさえある程だから
惜別 (新字新仮名) / 太宰治(著)
最後には「先代萩」で名高い政岡まさおかを挙げる。私はいわゆる伊達騒動というものに就いて多くの知識を持っていない。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「それも一理はあるようじゃ。しかしそれではハズミというものをあまり重く見過ぎたきらいがある、いかにハズミが附いたからとて、政岡まさおかが、鬼神のお松になることはなかろう」
われもし政宗公の時代に生れていたならば、とらちも無い空想にふけり、また、俗に先代萩せんだいはぎ政岡まさおかの墓と言われている三沢初子の墓や、支倉六右衛門の墓、また
惜別 (新字新仮名) / 太宰治(著)
一番目は「先代萩」で、この興行には市川九蔵が久々で出勤して、仁木弾正にっきだんじょうと武田信玄をつとめることになった。団十郎は向井将監のほかに政岡まさおかと男之助と細川勝元をつとめた。
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
ず第一には目黒不動として知られている下目黒の滝泉寺りゅうせんじ、祐天上人開山として知られている中目黒の祐天寺、政岡まさおかの墓の所在地として知られている上目黒の正覚寺しょうがくじなどを始めとして
目黒の寺 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)