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放抛
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うっちゃ
ふりがな文庫
“
放抛
(
うっちゃ
)” の例文
「これで正体がほぼわかった! もう心配をする必要はない。黙って
放抛
(
うっちゃ
)
っておくんだね。そのうちに僕が
悪戯者
(
いたずらもの
)
の沙漠の霊を捉らまえてやる」
沙漠の古都
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
それでも四五日何事もなく経過すると、やっと解放されたような気がしてほっと安心します。こんな
状態
(
よう
)
ですから、先生、どうも
放抛
(
うっちゃ
)
っておけないんです。
誰?
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
「ここまで
漕
(
こ
)
ぎつけて、今一ト息と云うところで、あの財産を
放抛
(
うっちゃ
)
って出るなんて、そんな奴があるものか」
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
しかし礼を厚うしてほとんど十回も招かれて見れば
放抛
(
うっちゃ
)
って置くことも出来なかったので時々見舞ってやっていた。しかしもちろん急抱えの剣術使いや浪人とは違う。
八ヶ嶽の魔神
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「うんと働いておくれ。今にお金ができると、お前さんたちだって、私が
放抛
(
うっちゃ
)
っておきやしないよ」
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
▼ もっと見る
わしの顔にもかかるし、家名にも
疵
(
きず
)
がつくというものだ。どのみち
放抛
(
うっちゃ
)
っておける問題ではないから何とか方法を考えにゃならんが——そうだ、わしに一つ考えがある。
犬舎
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
余り嬉しくない証文ではあるが、総領の一人子であって見れば
放抛
(
うっちゃ
)
っておくことも出来なかった。
大鵬のゆくえ
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
手前の
躾
(
しつけ
)
がわりいから、あんな
我儘
(
わがまま
)
を言うんだ。この先もあることだから
放抛
(
うっちゃ
)
っておけと、宅ではそう言って怒っているんですけれど、私もかかり
子
(
ご
)
にしようと思えばこそ、今日まで面倒を
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
私を
戦
(
いくさ
)
に行かせておくれ。父母の仇敵は袁世凱だ。あいつを生かしては置かれない。あいつは民国の仇なのだ! あいつをこのまま
放抛
(
うっちゃ
)
って置いたらきっと皇帝になるだろう。
沙漠の古都
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
欝した心を欝しさせたままいつまでも
放抛
(
うっちゃ
)
って置く時は、おおかたの人は狂暴となる。
八ヶ嶽の魔神
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
放
常用漢字
小3
部首:⽁
8画
抛
漢検1級
部首:⼿
7画
“放”で始まる語句
放
放蕩
放埒
放擲
放火
放縦
放恣
放逐
放肆
放埓