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撲殺
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ぼくさつ
ふりがな文庫
“
撲殺
(
ぼくさつ
)” の例文
だからこの二つの主義はいつでも矛盾して、いつでも
撲殺
(
ぼくさつ
)
し合うなどというような厄介なものでは万々ないと私は信じているのです。
私の個人主義
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「夷陵を落ちのびた逃げ上手の曹洪よな。さる恥知らずの敗将と
矛
(
ほこ
)
を交えるが如き周瑜ではない。誰か、あの野良犬を
撲殺
(
ぼくさつ
)
せい」
三国志:08 望蜀の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
一体それがなんの目的であるかは判らなかったが、ともかくもこんな妖物をそのままにして置くわけにはゆかないので、韓はその犬を庭さきへ
牽
(
ひ
)
き出させて
撲殺
(
ぼくさつ
)
した。
中国怪奇小説集:06 宣室志(唐)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
たった今、人間に
撲殺
(
ぼくさつ
)
でもされたのか、なまなましい血の色だが、すでにハエがたかっている。
いやな感じ
(新字新仮名)
/
高見順
(著)
それは家畜
撲殺
(
ぼくさつ
)
同意調印法といい、
誰
(
たれ
)
でも、家畜を殺そうというものは、その家畜から死亡
承諾書
(
しょうだくしょ
)
を受け取ること、又その承諾証書には家畜の調印を要すると、こう云う布告だったのだ。
フランドン農学校の豚
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
▼ もっと見る
盛んに牙ある赤子を
撲殺
(
ぼくさつ
)
した時代よりも、またずっと後年の田舎の事であった。
山の人生
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
市長は今後名古屋市に限り、野犬
撲殺
(
ぼくさつ
)
を禁ずると云っている。
白
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
夫人の自信と共に一棒に
撲殺
(
ぼくさつ
)
された。
肝心
(
かんじん
)
の鳥はふいと逃げたぎり、ついに夫人の手に戻って来なかった。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「まだ面白い事があるよ。現代では警察が人民の生命財産を保護するのを第一の目的としている。ところがその時分になると巡査が犬殺しのような
棍棒
(
こんぼう
)
をもって天下の公民を
撲殺
(
ぼくさつ
)
してあるく。……」
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“撲殺”の意味
《名詞》
撲 殺(ぼくさつ)
手や道具(棒など)を使って人や動物を撲り殺すこと。
(出典:Wiktionary)
撲
常用漢字
中学
部首:⼿
15画
殺
常用漢字
小5
部首:⽎
10画
“撲殺”で始まる語句
撲殺場