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撫斬
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なでぎ
ふりがな文庫
“
撫斬
(
なでぎ
)” の例文
「強い、強い、先方が強い。この分で、鍵屋の辻へ行こうものなら
瞬
(
またた
)
く
間
(
ま
)
に、おのおの方が
撫斬
(
なでぎ
)
りになる」
大菩薩峠:04 三輪の神杉の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
撫斬
(
なでぎ
)
りにしてやったら、さだめし、
生姜
(
しょうが
)
で
冷酒
(
ひや
)
を飲んだように、さっぱりするだろうにと空想した。
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
又たとへ将門の方から手出しをしたにせよ、恋の叶はぬ忌〻しさから、其女の家をはじめ、其姉妹の夫たちの家まで、
撫斬
(
なでぎ
)
りにしようといふのも何となく奇異に過ぎ酷毒に過ぎる。
平将門
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
つまり、どの幕もどの幕も、海土蔵が一人
儲
(
もう
)
けをやるように出来ているので、
有象無象
(
うぞうむぞう
)
をいいかげん増長させておいて、ここぞというところで
撫斬
(
なでぎ
)
りにしてしまうのだから、見物は
無性
(
むしょう
)
に喜ぶ。
大菩薩峠:24 流転の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
撫
漢検準1級
部首:⼿
15画
斬
常用漢字
中学
部首:⽄
11画
“撫”で始まる語句
撫
撫子
撫肩
撫育
撫下
撫養
撫付
撫民
撫順
撫然