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撥条
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ばね
ふりがな文庫
“
撥条
(
ばね
)” の例文
旧字:
撥條
それは二輪の車で、内部は
茶褐色
(
ちゃかっしょく
)
の皮で張られ、下には組み合わせ
撥条
(
ばね
)
がついており、ただ郵便夫と旅客との二つの席があるきりだった。
レ・ミゼラブル:04 第一部 ファンテーヌ
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
青い革のズボン吊り。本麻、赤縞ワイシャツに猫目石のカフスボタン。三つボタンは十八金。
襟飾
(
ネクタイ
)
は最近流行し初めた緑色の派手なペルシャ模様。
留針
(
タイピン
)
は物々しい金台の
紅玉
(
ルビー
)
。腕輪はニッケルの
撥条
(
ばね
)
。
暗黒公使
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
ちょうど、もう
撥条
(
ばね
)
を巻かれなくなった振り子が、しだいに振動を
狭
(
せば
)
めてついに止まってしまおうとしてるのによく似ていた。
レ・ミゼラブル:08 第五部 ジャン・ヴァルジャン
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
顔全体はたちまち
骸骨
(
がいこつ
)
のそれのように土色の角を刻み、両腕は
撥条
(
ばね
)
が切れたようにだらりとたれ下がり、
惘然
(
ぼうぜん
)
たる驚きの余りその震えてる年老いた両手の指は一本一本にひろがり
レ・ミゼラブル:08 第五部 ジャン・ヴァルジャン
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
僕は機械の
撥条
(
ばね
)
を絶えず巻きはしない、一挙に人類を運び去ってやる、糸を切らさずに事実の網の目を編んでやる、予備の物をそなえない、決してよけいなものを積んでおかない。
レ・ミゼラブル:07 第四部 叙情詩と叙事詩 プリューメ街の恋歌とサン・ドゥニ街の戦歌
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
撥
漢検1級
部首:⼿
15画
条
常用漢字
小5
部首:⽊
7画
“撥”で始まる語句
撥
撥音
撥無
撥釣瓶
撥返
撥付
撥退
撥飛
撥橋
撥條