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揺籃
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えうらん
ふりがな文庫
“
揺籃
(
えうらん
)” の例文
旧字:
搖籃
封建の
揺籃
(
えうらん
)
恍惚
(
くわうこつ
)
たりし日本は
頓
(
にはか
)
に覚めたり。和漢の学問に牢せられたる人心は自由を呼吸せり。鉄の如くに固まれるものは泥の如くに解けたり。
明治文学史
(新字旧仮名)
/
山路愛山
(著)
噫
(
ああ
)
、貧困は実に天才を護育するの
揺籃
(
えうらん
)
なりき。敬虔なる真理の
帰依者
(
きえしや
)
スピノザも
亦
(
また
)
斯
(
か
)
くの如くなりき。彼は眼鏡
磨臼
(
すりうす
)
をひいて一生を洗ふが如き赤貧のうちに、静かに自由の思索に
耽
(
ふけ
)
れり。
閑天地
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
揺籃
(
えうらん
)
の
記臆
(
きおく
)
桜さく島:春のかはたれ
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
蓋
(
けだ
)
し徳川氏天下を平かにせしより、草木の春陽に向つて
萌茁
(
ばうさつ
)
するが如く、各種の思想は泰平の
揺籃
(
えうらん
)
中に育てられたり。
頼襄を論ず
(新字旧仮名)
/
山路愛山
(著)
米国の一文人
嘗
(
かつ
)
て驚嘆して曰く、あゝ我が国の丸木小屋は
夫
(
そ
)
れ大人物を出すの
揺籃
(
えうらん
)
か、と。然り、彼の英傑ガーフイルドも
亦
(
また
)
、狼の声さへ聞ゆる林中のさゝやかなる丸木小屋に育ちたりし也。
閑天地
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
“揺籃”の意味
《名詞》
揺 籃(ようらん、ゆりかご)
ゆりかご、揺りかご。赤子を入れるかご。吊るして揺らすことであやす。
転じて、ものごと・人の初期をさす。
(出典:Wiktionary)
“揺籃(ゆりかご)”の解説
ゆりかご(揺り籠)は、幼児・乳幼児を収めてあやすための道具(家具・容器・寝具)である。揺籃(ようらん)ともいう。英名:cradle
(出典:Wikipedia)
揺
常用漢字
中学
部首:⼿
12画
籃
漢検1級
部首:⽵
20画
“揺籃”で始まる語句
揺籃歌
揺籃期
揺籃時代