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掻遣
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かいや
ふりがな文庫
“
掻遣
(
かいや
)” の例文
一掴み馬上に
掻遣
(
かいや
)
り、片手に手綱を控えながら、
一蹄
(
いってい
)
三歩、懸茶屋の前に来ると、
件
(
くだん
)
の異彩ある目に
逸疾
(
いちはや
)
く島野を見着けた。
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と云い切ると、お千代を
掻遣
(
かいや
)
るようにして歩き出した。しかし五六間歩いた時、気になるので、振返って見た。お千代が、放心したような姿で、尚、松本家の門前に佇んでいるのが見えた。
甲州鎮撫隊
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
……トタンに額を打って、
鼻頭
(
はなづら
)
に
浸
(
にじ
)
んだ、大粒なのに、むっくと起き、枕を取って
掻遣
(
かいや
)
りながら、立膝で、じりりと寄って、肩まで
捲
(
まく
)
れた
寝衣
(
ねまき
)
の袖を引伸ばしながら
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
掻
漢検準1級
部首:⼿
11画
遣
常用漢字
中学
部首:⾡
13画
“掻”で始まる語句
掻
掻巻
掻込
掻合
掻廻
掻消
掻口説
掻取
掻分
掻乱