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掙人
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かせぎにん
ふりがな文庫
“
掙人
(
かせぎにん
)” の例文
さて
掙人
(
かせぎにん
)
が没してから家計は一方ならぬ困難、
薬礼
(
やくれい
)
と葬式の
雑用
(
ぞうよう
)
とに
多
(
おおく
)
もない
貯叢
(
たくわえ
)
をゲッソリ遣い減らして、今は残り少なになる。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
何だとえ、馬鹿にしなんな。これでも米を食う虫一疋だ。兵隊屋敷の
洗流
(
あらいながし
)
にもしろさ。
憚
(
はばか
)
りながら御亭主は鉄道馬車の
馬糞
(
まぐそ
)
を
浚
(
さら
)
いやす、
強
(
きつ
)
い
掙人
(
かせぎにん
)
さね。
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
一体何者だろう? 俺のように
年寄
(
としと
)
った母親が
有
(
あろ
)
うも
知
(
しれ
)
ぬが、さぞ夕暮ごとにいぶせき
埴生
(
はにゅう
)
の
小舎
(
こや
)
の戸口に
彳
(
たたず
)
み、
遥
(
はるか
)
の空を
眺
(
ながめ
)
ては、命の綱の
掙人
(
かせぎにん
)
は戻らぬか、
愛
(
いと
)
し我子の姿は見えぬかと
四日間
(新字新仮名)
/
フセヴォロド・ミハイロヴィチ・ガールシン
(著)
掙
部首:⼿
11画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“掙”で始まる語句
掙
掙了