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振播
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ふりま
ふりがな文庫
“
振播
(
ふりま
)” の例文
初代の喜兵衛も晩年には度々江戸に上って、淡島屋の帳場に座って
天禀
(
てんぴん
)
の世辞愛嬌を
振播
(
ふりま
)
いて商売を助けたそうだ。
淡島椿岳:――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
場主までわざわざ
函館
(
はこだて
)
からやって来た。屋台店や見世物小屋がかかって、祭礼に通有な香のむしむしする間を着飾った娘たちが、
刺戟
(
しげき
)
の強い色を
振播
(
ふりま
)
いて歩いた。
カインの末裔
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
栗屋
(
くりや
)
君は人波に
漂
(
ただよ
)
い
乍
(
なが
)
ら左右前後に眼と注意とを
振播
(
ふりま
)
き始めた。と、
直
(
す
)
ぐ眼の前を歩いて居る一人の婦人に彼の心は
惹付
(
ひきつけ
)
られた。形の好い
丸髷
(
まるまげ
)
と桃色の手絡からなだらかな肩。
偽刑事
(新字新仮名)
/
川田功
(著)
決して人を
外
(
そ
)
らさなかった。召使いの奉公人にまでも如才なくお世辞を
振播
(
ふりま
)
いて、「家の旦那さんぐらいお世辞の上手な人はない」と奉公人から
褒
(
ほ
)
められたそうだ。
淡島椿岳:――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
振
常用漢字
中学
部首:⼿
10画
播
漢検準1級
部首:⼿
15画
“振”で始まる語句
振
振舞
振返
振袖
振向
振顧
振分
振廻
振子
振翳