押韻あふゐん)” の例文
處々に懸けし招牌せうはいには押韻あふゐんしたる文もて精進食せじみしよくの名を列べ擧げたり。夕になれば緑葉の下にいろどりたる提燈ひさげとうれり。雜食品賣る此頃の店は我穉き目に空想界を現ぜる如く見えにき。
巴里パリイの市内にある公園はれん押韻あふゐんの正しい詩を読む気がして整然とした所に特色を認めるだけ窮屈な感を免れないが、英国の市内公園の散文的に出来て居るのは自然の森を歩む様に胸の開く心地がする。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)