投付なげつ)” の例文
あんな奴があるから此方等こちらが貧乏するのだと云いさま、私のもってる小皿を二、三枚投付なげつけたら、一番仕舞しまいの一枚で三味線のがプッツリんだ。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
まへには此横穴このよこあなまへまで、參詣人さんけいにんせたのであるが、それでは線香せんかうくすべたり、賽錢さいせん投付なげつけたりするので、横穴よこあな原形げんけい毀損きそんするおそれがために、博士はかせ取調上とりしらべじやう必用ひつようから、先日せんじつ警察けいさつ交渉かうしよう
「誰かが投付なげつけたのでは有るまいか」
壁の眼の怪 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)