打壊うちこわ)” の例文
旧字:打壞
仏蘭西フランスの革命の時に、バステユと云う牢屋を打壊うちこわして中から罪人を引出してやったら、喜こぶと思いのほか、かえって日の眼を見るのを恐れて
中味と形式 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
敵は、割ヶ嶽をおとすと、城郭じょうかくを焼払い、石垣も城壁も、跡かたもなく打壊うちこわして、はや甲州へ退去したとの事です。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
新着のビック特製二トンづみダブルタイヤで、横浜市外の渋戸しぶと材木倉庫から米松べいまつを運搬すべく、交通の少い夜半に同国道を往復していたもので、損害といってはヘッド・ライトと機械を打壊うちこわ
衝突心理 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
余の病気は帰るには余りはげし過ぎた。そうして東京の方から余のいる所まで来るには、道路があまり打壊うちこわれ過ぎた。のみならず東京その物がすでに水につかっていた。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そうしてこの幸福な考えをわれに打壊うちこわす者を、永久の敵とすべく心に誓った。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)