トップ
>
才覚
>
さいかく
ふりがな文庫
“
才覚
(
さいかく
)” の例文
旧字:
才覺
そこで、私になんとか狐肉を
才覚
(
さいかく
)
する思案はあるまいかと相談を持ちかけるのである。しかし、これには私もちょっと当惑した。
たぬき汁
(新字新仮名)
/
佐藤垢石
(著)
叔父は
枡屋善作
(
ますやぜんさく
)
(一説によれば
善兵衛
(
ぜんべえ
)
)と云う、
才覚
(
さいかく
)
の
利
(
き
)
いた
旅籠屋
(
はたごや
)
である。(註四)伝吉は下男部屋に
起臥
(
きが
)
しながら
仇打
(
あだう
)
ちの
工夫
(
くふう
)
を
凝
(
こ
)
らしつづけた。
伝吉の敵打ち
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「よし、わかった。そんならその金は拙者が引き受けて
才覚
(
さいかく
)
いたす。それはよいが、掛け合いには誰が参る?」
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
……おい千太、念のために聞くが、では、その忠助という手代は、石井先生にも判らねえような巧妙な毒を盛れるような、そんな
才覚
(
さいかく
)
のありそうなやつなのか
顎十郎捕物帳:05 ねずみ
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
いつも
於霜
(
おしも
)
の
才覚
(
さいかく
)
で、
被衣
(
かつぎ
)
して召使の女に偽装したり、門番の合鍵を手に入れたりして礼拝堂に通った。
日本名婦伝:細川ガラシヤ夫人
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
月末の不足を自分で
才覚
(
さいかく
)
するなら格別、もしそれさえできないというなら、これから先の送金も、見せしめのため、当分見合せるかも知れないというのが父の実際の考えらしかった。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
前にあげておいた二通りの親棄山、すなわち孫の言葉と老人の智恵
才覚
(
さいかく
)
と、二つの外国できの昔話とちがっている点が、こちらの二つの話、すなわち姨捨山と
親棄山
(
おやすてやま
)
とではたがいによく似ている。
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
才
常用漢字
小2
部首:⼿
3画
覚
常用漢字
小4
部首:⾒
12画
“才覚”で始まる語句
才覚中