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手擦
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てずれ
ふりがな文庫
“
手擦
(
てずれ
)” の例文
それ、
貴下
(
あなた
)
から預かっているも同然な品なんだから、出入れには、自然、
指垢
(
ゆびあか
)
、
手擦
(
てずれ
)
、つい汚れがちにもなりやしょうで、見せぬと言えば
喧嘩
(
けんか
)
になる……弱るの何んの。
国貞えがく
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
袋は
能装束
(
のうしょうぞく
)
の切れ端か、
懸物
(
かけもの
)
の表具の余りで
拵
(
こし
)
らえたらしく、金の糸が所々に光っているけれども、だいぶ古いものと見えて、
手擦
(
てずれ
)
と時代のため、派手な色を全く失っていた。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
書架から
手擦
(
てずれ
)
のした、羊皮表紙の新約全書を引ずり出した。
盲目
(
めくら
)
さぐりに開くと、
約幹伝
(
ヨハネでん
)
の十一章が出た、七節から読始めたが気も無く止した。又開けたのは
馬太
(
マタイ
)
伝の六章、有名な山上の垂訓である。
茗荷畠
(新字旧仮名)
/
真山青果
(著)
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
擦
常用漢字
中学
部首:⼿
17画
“手”で始まる語句
手
手拭
手前
手巾
手繰
手許
手向
手綱
手際
手燭