“我説”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
がせつ66.7%
わがせつ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いたずらに、我説がせつ固持こじして、論争の陣を張っていた酒井忠次も石川数正も、かれが憤然ふんぜんと席を蹴ったすがたに、眼をみはって
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さりとて、もし勅にそむけば、佞人ねいじんの輩はいよいよ我説がせつを虚大に伝え、この身また君をあざむく不忠の臣とならざるを得ない。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
物を打つ音、物をたたく音、物のころがる音は皆活力の濫用にして余はこれがために日々苦痛を受くればなり。音響を聞きて何らの感をも起さざる多数の人我説わがせつをきかば笑うべし。
カーライル博物館 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
中川の意見はねて玉江嬢に語りし事もあり、今は一層つまびらか我説わがせつを述べ
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)