憶浮おもひうか)” の例文
それ憶浮おもひうかべると同時どうじに、わたしむねにはめうな一しゆ好奇心かうきしんきてた。し、わたしつまたいして不満足ふまんぞくいだいてゐたとすれば、其不満足そのふまんぞくは、いましゆ猜疑心さいぎしんとなつたのであらう。わたし無論むろんつましんじてゐた。
背負揚 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)