“意馬”の読み方と例文
読み方割合
いば100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「イヤイヤ滅多な事を言出して取着かれぬ返答をされては」ト思い直してジット意馬いばたづな引緊ひきしめ、に住む虫の我から苦んでいた……これからが肝腎かなめ、回を改めて伺いましょう。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
あり触れた和漢の故事を述べてまたその話かと言わるるをおそれ、唐訳の律蔵よりいとも目出たい智馬ちばの譚を約説して祝辞に代え、それから意馬いばはしるに任せ、おもい付き次第に雑言するとしよう。
つく/″\命は森林もりを縫う稲妻のいと続き難き者と観ずるにつけても志願を遂ぐる道遠しと意馬いばむち打ち励ましつ、ようやく東海道の名刹めいさつ古社に神像木仏はり欄間らんまの彫りまで見巡みめぐりて鎌倉東京日光も見たり
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)