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惨心
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さんしん
ふりがな文庫
“
惨心
(
さんしん
)” の例文
で、彼が
縷々
(
るる
)
として話しだす事々には
微塵
(
みじん
)
の飾り気も偽りもなかった。二十年来の難行道の
惨心
(
さんしん
)
は元よりのことである。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
みだれた幕政と権力の百鬼を相手に、いかに兄憲房が、孤軍奮闘したことかと、その
惨心
(
さんしん
)
が察しられる。
私本太平記:01 あしかが帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
一方——父草雲はといえば、年ようやく
不惑
(
ふわく
)
をこえること五年、いわゆる、彼の生涯の一期劃をなす「浅草草雲時代」の
惨心
(
さんしん
)
いたましき行道に、はいっていたのである。
田崎草雲とその子
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
独り
遣
(
や
)
り場もない
惨心
(
さんしん
)
のうちに、切髪の初冬をどんなに寒く傷ましくお
生活
(
くらし
)
であろうかと、その
慰問
(
いもん
)
も永らく胸にだけ思っていたので、今日は——と、その宿志を果すために
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
これらの点も孔明の
惨心
(
さんしん
)
を一しお深刻ならしめているものであった。
三国志:10 出師の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
惨心
(
さんしん
)
驢
(
ろ
)
に
騎
(
の
)
せて
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
惨
常用漢字
中学
部首:⼼
11画
心
常用漢字
小2
部首:⼼
4画
“惨”で始まる語句
惨
惨憺
惨酷
惨澹
惨状
惨劇
惨死
惨虐
惨禍
惨殺