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悚然
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しようぜん
ふりがな文庫
“
悚然
(
しようぜん
)” の例文
読み到りて当時を追想すれば
転
(
うた
)
た
悚然
(
しようぜん
)
たらずんばあらず、
然
(
しか
)
も今之を誌上に掲載して、昔日の夢を笑ふが如き、
蓋
(
けだ
)
し天の幸のみ。碧梧桐附記。
牡丹句録:子規病中記
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
その
晨
(
あした
)
横雲白
(
よこぐもしろ
)
く
明方
(
あけがた
)
の空に半輪の残月を懸けたり。一番列車を取らんと上野に向ふ
俥
(
くるま
)
の上なる貫一は、この暁の
眺矚
(
ながめ
)
に
撲
(
うた
)
れて、覚えず
悚然
(
しようぜん
)
たる者ありき。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
あの鉄面皮と高慢——電気に触れたやうにさう思へた
刹那
(
せつな
)
、私は
悚然
(
しようぜん
)
と身を縮め、わな/\打震へた。
途上
(新字旧仮名)
/
嘉村礒多
(著)
極めて
熱熾
(
アーネスト
)
なる悲劇の真中に、極めて幽玄なる光景を描き出す、
茲
(
こゝ
)
に於て平生幽霊を笑ふものと雖、
悚然
(
しようぜん
)
として人界以外に畏るべきものあるを
識
(
し
)
り、悪の秘し遂ぐべからざるを悟る。
他界に対する観念
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
悚然
(
しようぜん
)
として忍び足にそこを立去りぬ。
当世二人娘
(新字旧仮名)
/
清水紫琴
(著)
“悚然”の意味
《名詞》
恐れて震えるさま。
(出典:Wiktionary)
悚
漢検1級
部首:⼼
10画
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“悚”で始まる語句
悚
悚立
悚気
悚毛
悚撃