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悉皆
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そっくり
ふりがな文庫
“
悉皆
(
そっくり
)” の例文
新吉もお累が死んで仕舞った
後
(
あと
)
は、三藏から内所で金を送る事もなし、別に
見当
(
みあて
)
がないから
宿替
(
やどがえ
)
をしようと、欲しがる人に
悉皆
(
そっくり
)
家を譲って、時々お賤の処へしけ込みます。
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
僕の家でも今日料理研究のために十余品の御馳走を
拵
(
こしら
)
えているからこれを
悉皆
(
そっくり
)
持って行ってその献立中に加えよう。第一が菓子だ。君一つこの珍菓を
賞翫
(
しょうがん
)
してくれ給え、今出来たてだ。
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
「それにしても池の中の生物を
悉皆
(
そっくり
)
取られるとは油断だったね」
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
ナニ山口屋の音羽に頼まれて来たんだが、お
前
(
めえ
)
は懐に金え持ってるそうだが、何うか
悉皆
(
そっくり
)
貸して
貰
(
もれ
)
えてえ、誠に無理な無心だが、急になければならねえ金だと云って花魁も気を
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
何うも
訝
(
おか
)
しいじゃないかあの門付、あんなに私を見ているというは訳がわからない、
此方
(
こちら
)
の気のせいか知らんが、顔立といい年格好といい伊之助さんに
悉皆
(
そっくり
)
なんだから、イヤ/\
左様
(
そう
)
であるまい
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
又芸者をしていたいのならば出の着物から着替から帯から
頭物
(
あたまのもの
)
まで
悉皆
(
そっくり
)
拵
(
こしら
)
えて、お金は
沢山
(
たんと
)
は出来ねえが、三百両や四百両ぐらいは
纒
(
まと
)
めて
遣
(
や
)
ると
斯
(
こ
)
ういう旨い口だ、私などは願っても出来やしない
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“悉皆”の意味
《形容動詞》
悉皆(しっかい)
残すところ無く、すっかり、ことごとく。
(出典:Wiktionary)
悉
漢検準1級
部首:⼼
11画
皆
常用漢字
中学
部首:⽩
9画
“悉皆”で始まる語句
悉皆屋
悉皆成仏
悉皆浄尽