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恭謙
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きょうけん
ふりがな文庫
“
恭謙
(
きょうけん
)” の例文
「アハハハ君は刑事を大変尊敬するね。つねにああ云う
恭謙
(
きょうけん
)
な態度を持ってるといい男だが、君は巡査だけに
鄭寧
(
ていねい
)
なんだから困る」
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
恭謙
(
きょうけん
)
そのものを形に現わしたならば、こうもあろうかと思われるような、——そういう恭謙な態度となったが「いわく!」ともう一度言葉をなぞった。
娘煙術師
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
と、言い、わしは出所して始めての暖かく
恭謙
(
きょうけん
)
な挨拶を受けたが、その時、眼をあげた奈世はわしの眼にぶつかると、わしにもはっきりとわかる程に顔を
赫
(
あか
)
らめた。
面
(新字新仮名)
/
富田常雄
(著)
しかし老母の
恭謙
(
きょうけん
)
な礼儀はそれをそっと拒むかのようにして、こういうのであった。
新書太閤記:08 第八分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ところを生れ得て
恭謙
(
きょうけん
)
の君子、盛徳の
長者
(
ちょうしゃ
)
であるかのごとく構えるのだから、当人の苦しいにかかわらず
傍
(
はた
)
から見ると
大分
(
だいぶ
)
おかしいのである。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
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誠忠、律義、
木訥
(
ぼくとつ
)
、
恭謙
(
きょうけん
)
、そういう性質の正成ではあったが、宮家とはことごとく気心が合い、水魚の交わりを呈していたので、何事も気安く云うことが出来た。
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「ほんのお口添えをしたばかりで」道人の調子は
恭謙
(
きょうけん
)
である。
任侠二刀流
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
“恭謙”の意味
《名詞》
謹み深く、へりくだった態度であるさま。
(出典:Wiktionary)
恭
常用漢字
中学
部首:⼼
10画
謙
常用漢字
中学
部首:⾔
17画
“恭”で始まる語句
恭
恭々
恭順
恭敬
恭一
恭助
恭々敷
恭〻
恭倹
恭忠