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恢復期
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かいふくき
ふりがな文庫
“
恢復期
(
かいふくき
)” の例文
その少年は脊椎カリエス患者だったが、もうすっかり
恢復期
(
かいふくき
)
にあって、毎日数時間ずつヴェランダに出ては、せっせと日光浴をやっていた。
燃ゆる頬
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
第二には病後の
恢復期
(
かいふくき
)
や衰弱の予防のために滋養物を多く与える事です。第三には食物の成分を変化させて病気を
癒
(
なお
)
す事です。
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
猩紅熱は
恢復期
(
かいふくき
)
に這入って瘡蓋が盛に脱落する時が最も伝染し易いのである、悦子はその時期にいるのだから、今が一番警戒を要するので
細雪:02 中巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
手紙は宿の者が書いたので、五十日あまりまえからの病状と、今ではどうやら
恢復期
(
かいふくき
)
になって案ずることもないという意味が精しくしたためてあった。
日本婦道記:不断草
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
人は
恢復期
(
かいふくき
)
の
悦
(
よろこ
)
びに和らぐ
眸
(
ひとみ
)
をどうしても向うに見える樹木の残映にふりむけたくなるのだ……。
苦しく美しき夏
(新字新仮名)
/
原民喜
(著)
▼ もっと見る
この鯛汁なんぞは鯛のスープに鯛の実に滋養分の多いお味噌に薬味も色々交じるからなかなか滋養分があるお料理で病人の
恢復期
(
かいふくき
)
や産婦なんぞにちょうどいいね。
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
かと思うと、ふと
爽
(
さわ
)
やかな
恢復期
(
かいふくき
)
の
兆
(
きざし
)
が見えたりして、病気は絶えず一進一退していた。
冬日記
(新字新仮名)
/
原民喜
(著)
四月になってから、節子の病気はいくらかずつ
恢復期
(
かいふくき
)
に近づき出しているように見えた。
風立ちぬ
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
第百三十一 半熟玉子 玉子は重い病人に不適当ですけれども
恢復期
(
かいふくき
)
には多く玉子を使います。
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
譬
(
たと
)
えば蒸汽機関を運転するに蛋白質が石炭ともなりまた自ら器械の修繕をも兼ねる
如
(
ごと
)
し。
故
(
ゆえ
)
に最も人体に必要なる要素にして人の発育期、病後
恢復期
(
かいふくき
)
および妊娠期等には
殊
(
こと
)
に多量の蛋白質を要す。
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
恢
漢検準1級
部首:⼼
9画
復
常用漢字
小5
部首:⼻
12画
期
常用漢字
小3
部首:⽉
12画
“恢復”で始まる語句
恢復
恢復後